マイロ将棋(14)教師データの改善 王手局面の除外 持ち駒分離

学習を進めていくと無駄な王手が増えてしまうことへの対処として、教師データの改善を考えます。本当はより強いモデルで教師データを作れば自然と解消されると思うのですが、データ作成時間の問題もあり、すぐにはできないので、別のやり方を考えます。現状の教師データは相手に王手をしたときの勝率が高めになってしまっているので、相手に王手をしている局面を教師データから除外します。これをすることで王手の勝率が影響しているのかの確認にもなるはずです。

 

対 マイロ将棋1.0の勝率

王手局面を除外した教師データで学習しました。予想通り、勝率が向上することが確認できました。王手さえすれば勝てるということを学習した結果、多くの場面で相手に持ち駒を渡すだけの王手をして、勝率を下げてしまっていたようです。